ハッピードムドム by完全にノンフィクション 小野恭介

完全にノンフィクションというバンドのドラムスでございます。バンドのことをより楽しんでもらえればハッピーです。ドムドム。

完ノンの音

  こんにちは。完全にノンフィクションドラムです。
  別所くんが各曲解説をして弾いてみた動画をアップしてるのでそれに連動、というか便乗して、今回は「※この音源は完全にノンフィクションです。3」についてドラム目線で書こうと思ったのですが、それをする前にプロローグのようなものが必要だと思ったのでそれをやります。確認事項ですね。これを挟まないと何を喋ってるのかあまり伝わらない気がします(笑)


  まず、完全にノンフィクションは[ギターロックバンド]という括りに入れられてるのをよく目にしますが皆さんもそうなのでしょうか?  合ってますか?  僕も敢えて分類するならそうなのかな、という感じです。しかしジャンル分けとか自分でしてもしょうがない。なので皆さんそれぞれ納得のいく形で認識してほしい。きっとそれがいちばんいい。
  当人達としては概ね、[ギターロック]という方向性ではなく、[完全にノンフィクション]という固有のジャンルとして捉えているというか、[完ノンの音]と呼んでいるものがありまして、サウンドの作り方にしても演奏のグルーヴにしてもその[完ノンの音]になっているかどうか(平たく言うと完ノン的にアリかナシか、ということになるんですかね、)で良し悪しの判断をします。基準点でもあるし道しるべでもある、ということですね。これは歴が長いバンドだからなのか、別所くんのなかでビジョンが初めからクッキリしてたからなのか、僕が入った時にはもう存在していた概念なのでよくわかりません。ただ、個人的にはすごく助かっています。


  別所くん上野くんは高校の友達なので結成当初からずっとライブを観てきましたが、メンバーになってみると外側から見ているのとは違うことが少なからずあって、文字通り外音(フロアのスピーカーから聞こえてる音)と中音(ステージ上に鳴ってるアンプからの音とドラムの生音)は結構違うし、ビートの聴こえ方も緊張感の中にいると違うことも割とあるし、元々持っていた僕自身のクセが曲によってはそぐわなかったりもあってなかなか苦労します。そんな時、[完ノンの音]という概念が役立つのです。
  完ノンのドラムを単純な言葉で言おうとすると、一定のテンポを守りながらやや前ノリで叩き続ける、というものがほとんどですが、キックやスネアはボトムが効いていないとフレーズがループする時グルーヴしないのでそこは絶対にはずせないポイントになってきます。ボトムを効かせる、それは基本に忠実な演奏ができないとなかなか難しいものでして、僕はこのようなバンドをやったことがなく、大抵は威勢の良い演奏がハマるバンドでした。主にエイトビート、たまに変則的なフレーズやいわゆる縦ノリの曲をやったりしていて、四つ打ちとかはあまりやったことがなかったです。なので基礎が弱い上に不慣れなフレーズが多かったので大変です。そんな時、[完ノンの音]をイメージします。それだけで何をどう練習したらそれを再現できるかがわかるのです。だから今、あまり悩まず練習できていて、毎日がすごいスピードで過ぎています。言い換えればレコ発の日が物凄いスピードで近付いてきている。やべー。

  というわけですごく便利な[完ノンの音]という概念。そういう道しるべ的なものは一般的に外側にあるものだという印象があります。マニュアルがあったり指導者がいたり憧れのヒーローや神様だったり。完全にノンフィクションはそれを完全にセルフでやっている。セルフプロデュースしている。インデペンデント。セルフサービス。だから面白い。そしてそのことが作品やライブを通して滲み出ればいい、と僕達は思っています。こうやってブログを書くのは結局それが言いたいからですね。このインデペンデントサウンドをライブで体感してほしい。(そもそも各曲解説をドラム目線でやった最後にこう結ぶつもりであった☆)

  僕達が呼んでる[完ノンの音]というのはバンド結成から10年近くかけて別所くんと上野くんと前ドラマー俊宏が作って築いて削ぎ落として研ぎ澄まして磨き上げたグルーヴの作法、ということでもある。しかしそれは視野を広げればもっと大きな流れ、文化の土壌に芽吹いた珍しい何かのような予感がある。と真面目に思う。いかん、また真面目が出てきた。 
  これはもう本当に、耳で聴いて身体で感じて頂くしかないのでこの真面目くさったブログを最後まで読んじゃったひとは全員ライブに来てほしいですね。実は、あなたのことをライブに誘っていたのだ!気付かなかっただろう!ふははっ。最後まで読んでくれてありがとうと言う代わりにそれをお見せします。そしてその後まじにありがとうを言いたいです。真面目に。


「※この音源は完全にノンフィクションです。3 」release GIG
10/24(土)福島2nd LINE「府内某所2015」w/空きっ腹に酒
11/8(日)新宿MARZ「都内某所2015」w/QOOLAND 


  というわけで、お待ちしているのでよろしくお願いします!やっぱり言おう、

最後まで読んでくれて、ありがとうな!

  確認事項という皮をかぶったライブのお誘いでしたが、またブログ書きます。よかったら読んでください。
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                                           ドラム  小野恭介

アウトストアイベント

  みなさんこんにちは。完全にノンフィクションドラムの小野です。先日のアウトストアイベント、下北SHELTERでのライブ映像をチェックしました。

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  僕が完ノンのライブに出るようになって一年くらい。数えてみたら非公式・インストアも含めて13回目のライブでした。個人的にはここ2回でようやく完全にノンフィクションの音を出せた、と思います。
  それは芸術性とかグルーヴの話でもそうなのですが、その話は別の機会にたっぷりしようと思います。

  この日一番僕等がやらなければならなかったことは、CDを買ってくれたお客さんをご招待して感謝の意を込めてガッツリ生演奏を楽しんでもらう、ということでした。来てくれたお客さんは数字で言うと少なかったので逆に気を遣わせることにならないように。

  環境に左右されずに突き抜けたパフォーマンスができるか、これはライブをする人なら誰もが意識しているところだと思います。完全にノンフィクションも完全にそう。その実現こそがガラすきのフロアにいたお客さん一人一人への礼儀であるのは言うまでもなく、数字的なこととか先々の展望とか、そういうバンドが抱えてる都合はお客さんにはカンケーない。だから僕等もそんなことを考えてる暇はない。そんなテンションで臨んだんですが、これがものすごく空間に合致した。

  真剣勝負、勝負じゃないですけど、そんな感じですね。
  演者とお客さんがそれぞれの都合で盛り上がるのではなく、呼応する、心が通じ合う瞬間がわかる。目で見るのではなく、肌で感じる。こうやって書いてみても言葉であの感じを伝えれる気がまったくしない。それがいいライブなのだと思いました。SHELTERに来てくださった方々、並びに大阪のインストアに来てくださった方々、気付かせてくれてありがとうございました。ハッピーです。ドムドム

  次回のライブはレコ発大阪!そして東京!


「※この音源は完全にノンフィクションです。3 」release GIG
10/24(土)福島2nd LINE
「府内某所2015」
11/8(日)新宿MARZ
「都内某所2015」

10/3、「府内某所2015」ゲスト発表!!


  ライブはナマモノですので是非現場で一緒にあの感じを作りたいですね。僕等は完ノンの音をさらに磨き上げて臨むのでよろしくお願いします!
  ドラム  小野

  

完全にノンフィクション ドラム、ブログ始めました。

  こんにちは。完全にノンフィクションのドラムとして正式加入した小野恭介と申します。より完全にノンフィクションを楽しんで頂けたらという思いからブログを書くことにしました。よろしくお願いします。

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  こいつはマイレフトハンド。スネアをぶったたく重要なバーツです。この写真は先日人生初のレコ屋挨拶まわりをして、その一つ目のお店、タワーレコードあべのHoop店さんにてコメントカードを書かせて頂いた際にサインペンをキャップに戻し損ねてホクロみたいな点を作ってしまったよ!という、新人感丸出しの一枚です。今回は熱の冷めないうちに挨拶まわりで感じたことを書こうと思います。

  挨拶まわり、一見華やかなイメージがあったけれど、実際経験してみると作品をリリースする重み、ケジメや責任、といったことをひしひしと感じ、浮かれてるひまはありませんでした。

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  浮かれてるようにしか見えない。でも本当です。



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  これはちょっと浮かれています。16店舗まわらせていただいたなかで一番派手でした。嵐の新譜と同じくらい、ちょっとやり過ぎでは?と思うほどの展開サイズ、、。


  こういった展開は店舗によってまったく異なります。それは店舗ごとにいらっしゃるバイヤーさんの個性が反映されているからです。
  なぜだかみんな、音楽が好き。
  だからただのお仕事では終わらない何かが店内の至る所に熱として感じられる。そう思うのは僕だけではないハズ。
  完全にノンフィクションのメンバーとして、この度の行動を通じて個人的に重大と感じたのは、取り扱って頂いている店舗への挨拶という儀礼的な側面だけでなく、忙しいなかお時間を割いて頂いてのやりとりの間でもやはり見え隠れするバイヤーさんのパーソナリティー。そこにはライブに来てくれるお客様と交流する時となんら変わらない一個人としてのパッションがある、ということでした。


  人は能動的に音楽を聴く時には裸になってるというか、仕事とか肩書きとか関係なく個人の楽しみ方で聴く。僕は完全にノンフィクションのメンバーとして作品を取り扱って頂いているお店へ挨拶しにいったわけですが、そうでない時にはタワーレコードさんにもHMVさんにもヴィレッジヴァンガードさんにも客として行きます。そこにいるバイヤーさんにとってその時僕はCDを買いにきた客になるが、退勤した後、道ですれ違ってもあかの他人だから認識しないし、その後立ち寄ったライブハウスにたまたま僕がいて共通の知人でもいればそこで初めて顔見知りになるだろうし、相性が合えば友達になるかもしれないけれど、自分が何者であるかはその都度変わるものだといつも思う。
  だから、だからこそ、今回挨拶に伺って、お互い「仕事」として接する機会に垣間見れる各店舗の方々のパーソナリティーに貴重なものを感じ、有り難く思ったのでした。

  今回「※この音源は完全にノンフィクションです3」にお仕事として関わって頂いたすべての人に感謝しています。我々が未知の存在であっても貴重なお時間を割いて聴いて頂き、記事やディスプレイを作ってくださった。本当にありがとうございます!
  自身としては初めてのCDリリースにそういった大きな熱エネルギーの運動を感じて、「感謝する」という状態に落ち着いたのでした。


  というわけで、今回は初回ということでまじめくさった内容でしたが、これから色んなことをここに書いていこうと思いますので、気が向いたら読んでみてください。根がまじめなのでまじめくさらないようにバランスよく記録していきたいと思います。
  そして今後とも完全にノンフィクションを末永くよろしくお願いいたします!


  ドラム  小野恭介